2016年05月25日

神様の膝元へ【小雲取越え編】

いよいよ熊野の旅も3日目,最終日です。

小雲取を越えて,熊野本宮大社へ向かいます。

この日は朝食5時半,出発6時半。
なので起床は5時前です。

山女子のみなさんは山小屋で慣れていらっしゃる感じですが,
私にとってはあまりない時間帯での行動です^^;

でもなんとか無事に起き,朝食をいただいて。
荷物をまとめ,また荷物をバスに詰め込んで,出発です。

前2日間の好天に比べ,この日は曇り空。
予報では午後から雨となっているので,
少々先行きの心配な空模様です。

小口自然の家を出て数十分で,小和瀬の渡し場跡に到着。

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橋のたもとに東屋とお手洗いがあります。
ほとんどの人は宿でお手洗いを済ましていると思いますが,
そこはやっぱり女子なので,
みんなここでもお手洗いを利用します。

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そして橋を渡り,小雲取越えの登山口に入りました。

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小雲取は大雲取に比べればずっと緩やかな道です。
標高も,最高で500mに満たないくらい。
出だしの小口が標高60mくらいなので
400mくらいは登りますが,
道幅も広くて歩きやすいです。
(昨日の大雲取と比べてしまうから余計に,ですが)

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こんな感じの石畳の道。

杉と,群生したシダの緑が美しい。

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山に入ってしばらくして,雨が落ちてきました。
予報では午後からでしたが,早まったようです。

時折止んではまた落ちてくる,雨。
それでも,歩くにはほとんど支障はなかったです。

シダに囲まれた歌碑。

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書き忘れていましたが,
大雲取の地蔵茶屋から小口寄りの道,
そして小雲取越えの道中には
こんな歌碑が点々と建てられています。

小和瀬の渡し場跡から1時間ちょっとで桜茶屋跡に到着。
ここにも東屋があり,休憩できます。

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そこから少し登って桜峠を越え,
幾度かの下って,登ってを繰り返します。

道はおおむね歩きやすいです。

雨もぎりぎり,合羽なしでも歩ける感じ。

昨日の晴天のもとの輝くような緑ではなく,
水を含んだ艶やかな緑です。
本来は雨の多い熊野。
小雲取越えでこんな姿をみられてよかったのかも。

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大雲取越えでも小雲取越えでも,
歌碑だけではなく,
石碑やお地蔵様や庚申さんなどが,道々にたくさんあります。
江戸時代のものと思しきものもあるそうで,
信仰の道の重みが感じられます。

そして石堂茶屋跡の東屋で休憩。
休憩ポイントも程よくあります。

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少し下ると林道交差があり,
林道を150mほど下ったところにトイレがあります。

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ここからまた古道に戻り,少し登ると
小雲取越えのハイライト,百閨iひゃっけん)ぐらです。

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眺望が広がります。
果無(はてなし)山脈が見渡せます。

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この日の昼食はお大斎原で…なんて話もあったのですが,
思いのほかペースが遅かったことと,
この先雨が本降りになりそうだったこともあり,
松畑茶屋跡でお昼休憩となりました。

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松畑茶屋跡には東屋はありませんが,
道に沿って丸太を組んだベンチがいくつか置かれていました。

ここでちょっと雨が強くなってきたこともあり,
みんな合羽や傘を出しました。

20分ほどの休憩の後,歩き始めました。
ここまできたら,小雲取越ももうすぐ終わりです。

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なんかねー
ここらあたりまで来たら,寂しくなってきました。

熊野古道がもうじき終わっちゃう…

まだまだ歩いてない道もあるから
私の古道歩きはまだまだ続くんだけどね。
3日間,たっぷり浸っていた熊野古道の空気から
いよいよ抜け出てしまうのだと思うと,寂しかったです。

熊野本宮大社や熊野速玉大社へも参拝するけど,
やっぱりこの山の空気とは違うから…

それでも,足を前に動かしていたら,先に進むので。

やがて,熊野川が見えてきました。

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道はさらに歩きやすい,広く緩やかな下り坂。

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最後の下りを下りて,請川バスに到着。
今回の古道歩きはここが終着点でした。

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無事,大雲取・小雲取越えを歩ききりました。

6時半の出発で,到着はほぼ1時。
6時間強の道のりでした。

ちなみに,請川バス停から本宮大社までは約4キロ,
徒歩だと1時間ちょっとかかるようです。
国道168号線をずっと歩くことになります。

今回のツアーでは,ここに専用バスが迎えに来て下さり,
バスに乗ってまずは大斎原へ行きました。

かつての熊野本宮大社の跡地,大斎原。

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個人的にとても好きな場所です。

そしてここから,またバスに乗って,祓戸王子跡へ行き,
そこから熊野本宮大社に入りました。

今回,語り部さんに教えていただいて初めて知ったのですが
熊野本宮大社の鳥居の注連縄の上,
猿の絵馬の表隣りの注連縄も,八咫烏の形なんですね。

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これで熊野本宮大社も三度目の参拝。

熊野本宮大社から,またバスに乗って,
新宮市の熊野速玉大社にも参拝しました。

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宮司さんのお話も聞くことができて,
今までとは違った参拝をすることができました。

速玉大社は4回目の参拝になります。
残念だったのは,過去3回とも引いていた,
勾玉のお守りの入ったおみくじがなくなっていたこと…
このお守り,個人的にはその時の課題を示すようなものが引けて,
好きだったんだけどな〜

そして,お参りをし終えて,再度バスに乗車。
いよいよ帰途に着きました。

帰りも気がかりだった渋滞はほとんどなく,とてもスムーズ。
予定では21時名古屋駅着でしたが,
予定よりも1時間早く到着しました。

お陰さまで20時台の新幹線に乗ることができたので
千葉の端っこに住む私も
なんとかその日中に自宅に帰ることができました。


ずっと歩いてみたかった大雲取・小雲取越え。

自家用車なしではなかなか行き辛いところですが,
ツアーだと効率的に回れるんですね。

基本的には自分でプランを考えるのが好きだし,
集団行動はあまり楽しめないタイプですが,
こういう選択肢もあるんだと知ることができました。

歩けて良かった。
歩いて良かった。

やっぱり熊野古道が大好きなんだと改めて思いました。
しっかり熊野に浸った3日間,幸せでした。

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幸せのあまり,買い込んでしまったお守りの数々^^;

残念なのは,中辺路のスタンプ帳を忘れて行ってしまったこと…
3年前,中辺路を歩いた時に,滝尻王子〜本宮大社間は
ほとんど押印することができていたんです。
途中,2ヵ所押し忘れはあるんですが…

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2冊になってしまったスタンプ帳。
またいつか,押しに行かなきゃいけないみたいです^^

もし,熊野古道に興味を持った方がおられたら,
これまでの歩行記録を,
にっぽん散歩帳」のなかの「熊野古道を歩いてみると…」にまとめているので
ご覧になってみてください。
歩行記録が書けてないところも多いんですが^^;
鋭意(?)記事追加中でございます

それでは,ペースの遅い更新でしたが,
おつきあいくださり,ありがとうございました!

 *終わり*
posted by 香歩 at 00:44| Comment(0) | 熊野古道 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2016年05月23日

神様の膝元へ【大雲取越え編】

いよいよ来ました!大雲取越えの日!!

この日もお日さまはさんさん
むしろ暑すぎを危惧するくらいの好天です。

朝は6時起き,7時朝食で8時出発。

朝食の時,みきさんから
多めに水分をとっておくようにとのアドバイスがありました。

飲む飲む。飲みます。
お茶をお代わりしてしっかり飲みました。

もう,有益なアドバイスは全部聞きく体勢です(笑)
水分をたくさんとると,おトイレが近くなりそうなのが気になるけど,
熱中症で歩けなくなったりしたら元も子もない(><;)

そもそも自分の山歩きキャリアに自信がないし(汗)
とにかく,自分の装備とかウェアとかが適切なのかどうかもいまいち^^;
準備段階から周りの人のをちらちら観察。

すると,他にも,みんなに「何着てます?」と聞いて回っている人が…
やっぱり初めてのコース,不安な人もいるのね^^
なんだかほっ

そして集合,今日も不要な荷物はバスに入れて,
まずはちょっと広い駐車場で準備体操を。

この日もガイドに語り部さんがついてくださいます。
しっかり準備を確認して,出発!

いったん那智大社に入り,そこから大雲取越えに向かいます。

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この仁王門,内側には狛犬がいるのですが…

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2つとも神社の方を向いているのですよね。
珍しいですよね。
ていうか,仁王門の後ろに狛犬っていうのが,そもそも珍しいですね。

今日は参拝はせず,そのまま大雲取越えの道に入りました。

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山道ではありますが緩めの登りを30分ほど歩くと,
遊具のある広場が開けていました。
那智高原公園です。

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広々していてキャンプもできそう。
綺麗なお手洗いもあります。

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さあ,ここからがいよいよ本番!という感じです。

今回のツアーは,鈴木みきさん,ツアーリーダーさんのほかに
熊野古道の語り部さんが同行してくださいます。
さすが地元の方だけあって,慣れておられるので,
「あと○分くらい登りが続きます」とか
「この先はこんな道です」とか
「休憩場所まであと○分くらいです」とか
細かく知らせてくださるし,
見どころの説明や水分補給の時間もこまめにとってくださいます。

熊野那智大社から,最高所の舟見峠まで,
約500m登りますが,
ゆっくりめのペースと適度な休憩のおかげで
思ったよりずっと安定して楽に歩けました。

お天気がいいので,杉の樹林が美しい。

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あちこちに転がる(または崖に埋まっている)卵石。
表面が割れて,皮が剥けたようになっています。

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那智大社から約2時間で登立茶屋跡(標高680m)到着。

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さらに歩くこと約1時間で,舟見茶屋跡(868m)に到着しました。

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さすが「舟が見える峠」だけのことはあります。
すごい展望が広がっています!
遠くに見えるのは,太地町あたりらしいです。

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ここで15分ほど休憩。
お昼休憩はもう少し先なんだけど,
何人かがお弁当を食べ始め,
私も少し食べておこうとおにぎり1個食べました。
お弁当はおにぎり3個だったのですが,
いっぺんに3個食べると私の場合胃に重たすぎるので…

再び歩き始めると,ここからしばらくは
登りも下りもそんなに厳しくはありません。

やがて沢沿いの道になるのですが,
この沢がすんごく綺麗…

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苔むした石の間を水が流れ落ちていきます。
まさに,「もののけ姫」の森のようでした。

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好天の時だからこそ見られる,自然の美しさでした。

崖に埋まった卵岩ズ…
今にも何か生まれそうです(エイ●アンとか…)

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さらに下ると,林道に出ます。
ここには地蔵茶屋跡があり,ここでお昼休憩です。

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東屋とトイレが並んでいて,
道を挟んで割と広い休憩所があります。

東屋の裏には川が。
水がきらきら光って綺麗です。

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地蔵茶屋の名の通り,地蔵堂もありました。

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30分くらい休憩をとり,再びスタート。

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いかにも熊野古道のイメージの,苔むした石畳です。

ここからいくつか,登りと下りを繰り返し,
840mの越前峠へ。

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ここが本日最後の峠越えです。

そしてここから先が,大雲取越えの難所で名高い胴切坂。
「胴切坂」という名前は,胴が切れそうになるほど辛いとか,
反対側から来る人が身体を折り曲げるようにして上ってくるので
胴が切れているように見えるからとか,
いろいろ説があるようですが,
要はめっちゃたいへんな坂だということです。

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なにしろ600m近くを一気に下ってしまうのです。
急なうえ石畳なので,滑りやすい石や不安定な石もあり,
足元に集中して歩かなくてはなりません。
しかもこの日は,前日の雨のため水も出ていて,
かなり滑りやすかったと思います。

一人で歩くと相当心細いだろうなー…と思いました。

途中でガクッと道が90度以上曲がっているところがあり,
語り部さんにここ覚えといてねーと言われました。

万一滑っても前の人を巻き込まないように,
少し距離をあけたりしながら。

道中にはこんなお地蔵さまも…

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滑りやすい石段を降りること数十分。

「ここで胴切坂は終わりです」
と言われ,ホッとしたのもつかの間,ここからが長かった💦

越前峠を越えてから約1時間半,
ようやく楠の久保旅籠跡に到着。

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ここらあたりで標高340mほど,ようやく坂も終わりが見えてきます。

道も,石畳ではなく普通の地道が増えてきて…

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中根の旅籠跡の東屋で,最後の休憩を。

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ここまできたら,終点の小口の集落まではもうすぐ。

道も緩やかになっているので,歩きやすい…

が,ここまでで相当かなり疲労困憊しています。
ほんと,胴切坂が終わった,と言われた時点では
「あれ,こんなもんなんだ」と思ったくらいでしたが,
その先の下りも長くて急だったので,疲れで足元がへろへろ。

しかしそれでもがんばって下ると,
有名な円座(わろうだ)石が見えてきました。
熊野の神様が,この石に座ってお話をされたという言い伝えのある石です。

大きな存在感のある石で,3つの円の中には梵字が彫られています。

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なんかちょっと写真で見ていたのとイメージが違うような…
と思っていたら,数年前に一度,苔がはがれて(もしくははがされて)しまったらしいです…
自然にそうなったのか,人為的なものなのかはわからないそうですが…
今はだいぶ元の姿に戻ってきているようですが,
もっと苔のない姿になっていたそうで…

あーでもなんか,この石,とても見たかったので…

嬉しかったです

この石が見えると小口までもうすぐ,と知っていたので
いよいよ終わりかーと思うと感慨深い。

そしてそこからさらに歩くこと約20分。

ふりかえると,越えて来た峠が見えました。
正面ではなく,右側の峠です。

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矢印の真下の,がくっと折れている道が,
語り部さんに「覚えておいて」と言われた道です(多分)。

こうやって振り返ると,すごいところを越えて来たなーと
感慨ひとしおです。

ここからさらに10分で,ようやく小口の集落側の登山口に出ました。

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この時ほぼ5時半。

8時に美滝山荘を出てから,実に9時間半がたってました。

ガイドマップでは,標準歩行時間5時間〜5時間半,
休憩や見学なども入れて標準所要時間7時間となっているので
かなりゆっくりめのペースだったのだと思いますが,
このペースだったから,
無理なく怪我もなく歩ききれたのだと思います。

途中で写真を撮るのもOK,
お地蔵さまや円座石で手を合わせるのも
せかさず待ってくださいました。

また,ものすごーく恵まれた明るいお天気で…
書籍やガイド本で見た,大雲取越えの幽気みたいなものはまったく感じられず…
女性グループらしい明るさと柔らかさのおかげもあり,
とても楽しく越えられました。

ほんっとーにありがたかった!!

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ここから,この日の宿泊先の小口自然の家までは200mほど。

小学校を改装した施設が見えてきました。

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(写真は翌日撮ったものです)


こちら内装。
学校そのものですね(笑)

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でも,中は綺麗に改装されて,旅館のお部屋のような雰囲気なんですよ。
しかももと教室だから天井が高くて,広々感があります。

とっても落ち着く,良い施設でした!

この日の晩ごはんも美味しかったんですが,
さすがに疲れてあまりたくさんは食べたくなかったので,
お米は辞退して,おかずだけいただきました。
(普段から夜は基本的にお米は食べないのです)

食後は,語り部さんによる,熊野参詣曼荼羅の解説があり。
あちこちに貼ってあるポスターを眺めて,
「ああ,熊野にいるんだな〜…」と浸りました。

翌朝が早いので,夜は9時ぐらいに就寝しましたが,
なんとここでも枕が合わず,寝つけず…(泣)

まあそれでもなんとかうとうとできて,
朝を迎えました。

 *つづく*
posted by 香歩 at 01:01| Comment(0) | 熊野古道 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2016年05月15日

神様の膝元へ【那智の滝神秘ウォーク編】

明けて翌朝。
空はすっきり爽やかに快晴

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7:50集合ですが,6時に起きて,早めにご飯を食べ,余裕をもって準備を整えました。
ツアー初参加の気合と緊張感がこのへんに表れている(笑)

ホテルから集合場所までは5分たらず。
そこまで考えずにとりあえず「駅近」で選びましたが
グッドチョイスだったようです。

集合場所の太閤通口の「ゆりの噴水」前は大勢の人だかりでびっくり。
あちこちのツアーの人の集合場所になっているんですねー知らなかった!
見たことなかったけど,休日朝の京都駅前とかもこんな感じだったのかな?

さて,今回のツアーはアルパインツアーサービスさんのものです。
鈴木みきさん,そしてツアーリーダーの前田さんが笑顔で迎えてくださいました。
ツアー人数は15名。うち13名が女性。
女性のうち10名以上が一人参加だったようで,
みなさん明るくてさばさばしてて,楽しい。

さあ,駅前からバスに乗って出発!

今回は,バスで熊野まで連れて行っていただき,
大雲取・小雲取を歩いている間は荷物を次の移動地まで運んでいただけるので,
山歩き中は軽装で歩けるのがすごく楽でした。

名古屋から,初日の目的地,熊野那智大社までは約4時間とのこと。
渋滞が懸念されましたが,意外とすいすい。

自動車道を降りて国道42号線に入るともう,
それだけで心うきうき♪
右手に山,左手に海が見え始め,
ああ〜,熊野に来たーーー!!と,ひとりこっそり盛り上がります

熊野古道好きは国道42号線を走るというだけでテンション上がるのです(笑)

国道42号線はかなりの部分熊野古道の伊勢路・大辺路・紀伊路と重なっています。
「ROUTE42」っていう映画もありましたね(観てないけど)。
42っていう番号がまた。
日本人的には冥界を連想させる番号ですよね。
伊勢と熊野をつなぐ道として,すごく象徴的です。

熊野市に入ると,海岸にずらり並ぶ鯉のぼりが見えたり。

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初めて知ったんですが,熊野市ではGW期間中に
七里御浜に鯉のぼりを飾るんですね。
なんと,約200匹だそうですよ。

鬼ヶ城や獅子岩も見えて,ああ,熊野だ〜〜〜!!!と,内心小躍り

途中,道の駅紀宝町ウミガメ公園で休憩。

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そうか,紀宝町と紀北町って違うのね。
てっきりきーほくんのいるところだとおもったよ。

きーほくん
(紀北町のキャラクター,きーほくん)


名前の通り,うみがめのいる道の駅です。
ウミガメ見物できます。触れます。
(触れるウミガメは別の桶の中にいますが)

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ほんとに大きい。乗れそう(乗りたい)。

お昼ごはんにめはり寿司を買いました。
翌日・翌々日のお昼のお弁当に出るかなーと思ったけど,
出なかったので,ここで食べていて正解。

そして1時前に,那智大社近くの美滝山荘に到着。
こちらが本日のお宿になります。

不用な荷物をお宿に入れて,
最低限のハイキング装備で,いざ,那智の滝へ!!

しかしその前に,気がかりなお話が。

こちらでは昨夜大雨が降っていて,
滝の水がかなり増水しているんだそうです。
普段,那智の滝は3本に分かれて見えるそうですが,
これが一本に繋がって落ちている時は
相当に水量が多いらしいです。

残念ながらこの時はほぼ一本…
そして,午前中に神秘ウォークに向かった人たちも
上の滝まではたどり着けずに戻っているとのこと。

かなり…難しいかも…
という状況ではありましたが,とりあえず那智大社に向かいます。

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那智の滝のさらに上に行く神秘ウォークは,
ご神体の滝(すなわち神様)の上を歩くということで,
特別にご祈祷を受けなければなりません。
しかしこのご祈祷を受けるために,
本殿の前に入ることができるのです!

これだけでも個人的には,かなりテンション上がりました

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意外に華奢な印象の,朱塗りの美しい御本殿です。
この御本殿も,2011年の台風災害で一部土砂に埋もれたはず…
今ではすっかりもとの姿を取り戻しているようです。

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こちらは烏石。
烏が頭を羽根にうずめて眠っているような形だということです。

3年前にはまだ爪痕の生々しかった町なかは
いまどうなっているのだろう…と,ふと思いました。

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ゆっくりお参りをして(水量が減ることを期待しての時間稼ぎ)
青岸渡寺にもお参りして,山に入りました。

登りの道を少し歩くと,もう一ノ滝(いわゆる那智の大滝)が眼下に見下ろせます。

森の中はなんというかもう,本当に気持ちがいいのです。
明るくて,鮮やかで,生命力が溢れてる。

やがて見えてくる,沢は…

増 水。

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試しに語り部さんが渡ってみるも…

「ちょっと濡れる」くらいではすまなさそうな水量です。

ここで無理をしてわたっても,この先さらに渡渉があり,
結局二ノ滝・三ノ滝にはたどり着けない…
ということで,神秘ウォークはここまでとなりました

あまりにもお天気がいいだけに,
諦めきれないものがありましたが…

それでも,普段立ち入りの禁じられている神域に入れただけでも
貴重な体験ができました。

何となくですけど。
「今日はこの森は山の者たちのもの」
そう言われた気がしました。

いつか絶対!リベンジします!

詳しくは調べていないのですが,
那智勝浦町主催の那智大社発着のツアーや,
団体を組めば一般の人でも受け付けてもらえるようなので,
いろいろ手段を考えて…

神秘ウォークのことだけ考えたら,
2月や3月の方がいいかもしれませんね。
(神秘ウォークは2月〜5月までらしいです)
雨が少なくて,雪も紀伊半島はあまり降らないし。
大雲取越えとセットにすると,大変ですけどね^^;
(日没が早いから脚力がないと下りる前に日が暮れそう怖)

帰りには,絶景を眺めたり。

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大きな木からパワーをもらったり。

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空気感が,まさに神秘の森でした。

下山して,一ノ滝の前の飛瀧神社に参拝。

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ここは何度来ても,滑り落ちる大量の水や
お腹に響く落水の音に,気が引き締まります。

こちらで,3年前にお願いした旦那さんの転職が叶ったことの御礼と,
今は千葉で元気にやってますよ〜とご報告。

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そして宿に戻り,お風呂に入って,晩ごはん。

さすがマグロが美味しかったです♪

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そのあとは部屋でまったりで,
同室の山女子の皆さんの山小屋体験のお話を聞いたり。

夜は,疲れていたし爆睡できるかと思いきや,
枕が合わず…^^;
私,首と肩の凝りが酷いので,
枕によっては寝られなくなるんですよね…
ていうか,家の枕でもあんまり熟睡できてないし💧
それでもなんとか,時々意識が途切れはまた目が覚め…

を繰り返しているうち,朝を迎えました。

 *つづく*

※余談
ちなみにこの記事,1133本目なんですが…
那智の滝の高さ,133m…
ちょっと嬉しかったり
posted by 香歩 at 00:09| Comment(0) | 熊野古道 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2013年11月02日

到達

熊野古道終着地


大阪の天満橋より歩き始め、

紀伊路、中辺路をへて、

ついに本日、終着地の熊野本宮大社に到達しました。
posted by 香歩 at 18:24| Comment(2) | 熊野古道 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2012年04月09日

ひと区切り

糸我峠より


すでにライフワークになりつつある熊野古道歩き。

つい先日,紀伊田辺に到達した〜という記事を書き,
残りは秋に…なんて言っていたのですが,
結局昨日,残りの一部を歩いてきました。

紀伊宮原〜湯浅までと,湯浅から電車で移動して
紀伊内原〜道成寺まで。
写真は紀伊宮原から湯浅に抜ける糸我峠からの風景です。

これで紀伊路の残りは湯浅〜紀伊内原の鹿ケ瀬峠のみ。
これなら1日で踏破できます。

青春18きっぷの消化,という理由もあったんですが,
気候が良くなってきたし,きっと桜も綺麗だな,
と思ったら,すごく歩きたくなって。

ムリヤリ時間をやりくりして行ってきました。
4月からは吉方位じゃなくなっちゃったんですけどね(>_<)
でもこの方位はたくさん行って運気の貯金をしているはずだから,
大丈夫だと思っています。

本当にお天気が良くて,桜も開いて,
気持ちの良い散策でした。

今しか見れないであろう貴重な光景も見ることができました。
桜の奥に…


大きく枝を広げた桜。
今が満開と花を咲かせています。
この桜の真ん中の空間の奥があるのがわかりますか?

善童子王子跡


この桜の向こうに,九十九王子跡の一つ,
善童子王子跡があるのです。

聖地を包み込むように花を広げる桜。
桜の回廊をくぐり抜けた向こうにある,小さなお社。

桜で仕切られた空間の中は,ひっそりと薄暗く,静かで,
穏やかな空気が漂っていました。
不思議な,神秘的な空間でした。

冬枯れの季節なら,ただの木の向こうにある小さなお社に見えたはず。
夏場なら,茂った葉っぱに阻まれて,向こうに行こうと思わなかったかも。

今この時だけの,素敵な風景を見ることができました。

ただね〜,蜂がすごくて^^;怖かったあせあせ(飛び散る汗)
足元まで花が降りてきているので(こういうのも珍しいような),
足に蜂が当たりそうになるのですよ^^;
ミツバチだからまあ,大丈夫かな,と思ったけど,
やっぱり刺激して刺されたら大変だから,
蜂の邪魔をしないよう,そーっとそーっと,
通らせて頂きました。

さて,これで紀伊路歩きもひと区切り。
残りの鹿ケ瀬峠をいつ歩くかはまだわかりませんが,
ちょっと先になると思います。

でもこれで,なんとなく気持ちが落ち着きました。
しばらくは記事をまとめたり,
また別の旅行計画を立てたりして,楽しみますかわいい
posted by 香歩 at 12:00| Comment(0) | 熊野古道 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2010年12月01日

始まりの地を歩く

相変わらずのPCの不調のなか,
ご機嫌をうかがいつつの更新です^^;

一度立ち上がるとしばらく普通に動いてくれるのですが…

さすがに新しいPCを買う決意を固めました。
しばらく更新が途絶えたら,
そういうことだと思ってください(笑)


ところで,熊野古道熱が高じて,
とうとう新しく「熊野古道」カテゴリを作ってしまいましたわーい(嬉しい顔)

旅行風水と重なることが多いので,
あまり記事が残らないかもですが…
まあ,自分的記録という感じで。


いわゆる「熊野古道」は,
紀伊路・伊勢路・中辺路・大辺路・小辺路とあるわけですが,
中世の上流階級の熊野詣に利用されていたのは
紀伊路→大辺路のコースで,
多分この路が一番メジャーなんではないかと思います。

私が今年歩いた2つの峠(始神峠と松本峠)は伊勢路で,
個人的に伊勢路の道に惹かれるところが多いのですが,
遠方でなかなか気軽に歩くことができません。

そこで,熊野古道の歴史に触れるためにも,
京都・大阪の熊野詣ゆかりの地も散策してみることを
思い立ちました。

調べてみると,熊野詣のご縁のある土地には,
私にとってもなじみのある土地の名前が
たくさん出てくるのです。


そこで,まずは熊野詣出立の地,城南宮を訪れました。
城南宮


ここは方除けの大社として知られていますが,
車のお祓いに訪れる人も多く,また旅行安全でも有名です。

平安時代,熊野詣の際には,ここで精進潔斎を行うことが多かったとか。

なるほど,古来から,方位の厄を取り除く,旅の安全を守る,
などのご利益を信じられてきたのですね。

この日は,時期的に七五三のお参りのご家族も多く,
境内もなんとなく賑やかでした。

ここの境内は広々としていて,開放的でとても居心地がよく,
自分的にはパワーをもらえる気持ちの良いところです。
「源氏物語花の庭」という立派な庭園もあるし,
方除けのご祈祷をしていただいたこともあるのですが,
今回はまた新たな気持ちで参拝させていただきました。

「ひとり出立の儀」ってところでしょうかわーい(嬉しい顔)

これからもたくさん熊野古道を歩けますように。
楽しく,安全な旅ができますように。
心を込めて,お祈りします。

せっかくだから,旅行安全のお守りもいただいてきました。
旅行安全のお守り

赤と青の2種類がありましたが,
この深い青がとても心落ち着く感じがしたので,青を選びました。


さて,昔の熊野詣御一行は,このあと船に乗り,淀川を下って
大阪に上陸したそうです。

今は周辺の地形も大きく変わっているし,
淀川を船で下る手立てもありませんから,
京阪電車に乗って大阪に向かいます。

ちなみに,その途中には先日訪れた岩清水八幡宮があります。

京阪電車を天満橋駅で降り,
最初に探したのは八軒家浜です。

ここは,京都から船で淀川を下った人々が上陸したところ。

今では土佐堀通りという大きな道路に面した
永田屋昆布本店の前に小さな石碑を残すのみです。
八軒家船着場の跡

周辺は完全なビジネス街で,往時の面影はこれっぽっちもありません。
だけど,いわゆる「交通の要衝」というところは
やはり人の集まる理由があるわけで,
末永く栄えるものなのだなあ…と感慨深く思いました。

そこから歩いて数十mのところに,
熊野九十九王子の第一王子,窪津王子があります。

九十九王子とは,wikipediaによると
古道沿いに置かれた「参詣途上で儀礼を行う場所」で,
王子とは「熊野権現の御子神である」とされています。

窪津王子を始めとして,熊野本宮大社まで,
100を超える「王子」があるそうです。
九十九というのは「たくさんの」という意味だそう。

王子ごとに,熊野詣の無事を祈念しつつ,
参拝の途を進んでいったのですね。

今では,跡も残っていない所,場所を特定できない所もあり,
すべての王子を巡ることはできないようです。

ですが,第一王子の窪津王子は幸いにも場所が特定され,
現在その地には坐摩神社行宮があり,
ビルの谷間の小さな聖地として残されています。
坐摩神社行宮(窪津王子跡)

このように,こじんまりとしていますが,
整然とした,何か重々しい空気をもつ場所でした。

第一の王子に参拝し,次に向かうは当然第二王子の坂口王子。

そのまま,坐摩神社行宮の前の通りを南に下り,
1キロちょっと歩くと,南大江公園に着きます。
比較的大きな,遊具もたくさん設置された公園では,
小さな子供や家族連れが思い思いに遊んでいました。

その中に,小さな赤い鳥居が。

そして,その左手の公園の入口近くに,
「朝日神明社跡」の石碑と説明板が置かれ,
ここが朝日神明社の跡地であり,坂口王子の伝承の地であると
書かれていました。

2つの王子をお参りして,この日は終了。
全部の王子を回るのは相当根気が要りそうですが,
ぼちぼち,回れる範囲内で,また回りたいです^^

posted by 香歩 at 14:44| Comment(0) | 熊野古道 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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