2016年05月23日

神様の膝元へ【大雲取越え編】

いよいよ来ました!大雲取越えの日!!

この日もお日さまはさんさん
むしろ暑すぎを危惧するくらいの好天です。

朝は6時起き,7時朝食で8時出発。

朝食の時,みきさんから
多めに水分をとっておくようにとのアドバイスがありました。

飲む飲む。飲みます。
お茶をお代わりしてしっかり飲みました。

もう,有益なアドバイスは全部聞きく体勢です(笑)
水分をたくさんとると,おトイレが近くなりそうなのが気になるけど,
熱中症で歩けなくなったりしたら元も子もない(><;)

そもそも自分の山歩きキャリアに自信がないし(汗)
とにかく,自分の装備とかウェアとかが適切なのかどうかもいまいち^^;
準備段階から周りの人のをちらちら観察。

すると,他にも,みんなに「何着てます?」と聞いて回っている人が…
やっぱり初めてのコース,不安な人もいるのね^^
なんだかほっ

そして集合,今日も不要な荷物はバスに入れて,
まずはちょっと広い駐車場で準備体操を。

この日もガイドに語り部さんがついてくださいます。
しっかり準備を確認して,出発!

いったん那智大社に入り,そこから大雲取越えに向かいます。

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この仁王門,内側には狛犬がいるのですが…

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2つとも神社の方を向いているのですよね。
珍しいですよね。
ていうか,仁王門の後ろに狛犬っていうのが,そもそも珍しいですね。

今日は参拝はせず,そのまま大雲取越えの道に入りました。

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山道ではありますが緩めの登りを30分ほど歩くと,
遊具のある広場が開けていました。
那智高原公園です。

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広々していてキャンプもできそう。
綺麗なお手洗いもあります。

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さあ,ここからがいよいよ本番!という感じです。

今回のツアーは,鈴木みきさん,ツアーリーダーさんのほかに
熊野古道の語り部さんが同行してくださいます。
さすが地元の方だけあって,慣れておられるので,
「あと○分くらい登りが続きます」とか
「この先はこんな道です」とか
「休憩場所まであと○分くらいです」とか
細かく知らせてくださるし,
見どころの説明や水分補給の時間もこまめにとってくださいます。

熊野那智大社から,最高所の舟見峠まで,
約500m登りますが,
ゆっくりめのペースと適度な休憩のおかげで
思ったよりずっと安定して楽に歩けました。

お天気がいいので,杉の樹林が美しい。

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あちこちに転がる(または崖に埋まっている)卵石。
表面が割れて,皮が剥けたようになっています。

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那智大社から約2時間で登立茶屋跡(標高680m)到着。

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さらに歩くこと約1時間で,舟見茶屋跡(868m)に到着しました。

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さすが「舟が見える峠」だけのことはあります。
すごい展望が広がっています!
遠くに見えるのは,太地町あたりらしいです。

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ここで15分ほど休憩。
お昼休憩はもう少し先なんだけど,
何人かがお弁当を食べ始め,
私も少し食べておこうとおにぎり1個食べました。
お弁当はおにぎり3個だったのですが,
いっぺんに3個食べると私の場合胃に重たすぎるので…

再び歩き始めると,ここからしばらくは
登りも下りもそんなに厳しくはありません。

やがて沢沿いの道になるのですが,
この沢がすんごく綺麗…

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苔むした石の間を水が流れ落ちていきます。
まさに,「もののけ姫」の森のようでした。

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好天の時だからこそ見られる,自然の美しさでした。

崖に埋まった卵岩ズ…
今にも何か生まれそうです(エイ●アンとか…)

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さらに下ると,林道に出ます。
ここには地蔵茶屋跡があり,ここでお昼休憩です。

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東屋とトイレが並んでいて,
道を挟んで割と広い休憩所があります。

東屋の裏には川が。
水がきらきら光って綺麗です。

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地蔵茶屋の名の通り,地蔵堂もありました。

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30分くらい休憩をとり,再びスタート。

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いかにも熊野古道のイメージの,苔むした石畳です。

ここからいくつか,登りと下りを繰り返し,
840mの越前峠へ。

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ここが本日最後の峠越えです。

そしてここから先が,大雲取越えの難所で名高い胴切坂。
「胴切坂」という名前は,胴が切れそうになるほど辛いとか,
反対側から来る人が身体を折り曲げるようにして上ってくるので
胴が切れているように見えるからとか,
いろいろ説があるようですが,
要はめっちゃたいへんな坂だということです。

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なにしろ600m近くを一気に下ってしまうのです。
急なうえ石畳なので,滑りやすい石や不安定な石もあり,
足元に集中して歩かなくてはなりません。
しかもこの日は,前日の雨のため水も出ていて,
かなり滑りやすかったと思います。

一人で歩くと相当心細いだろうなー…と思いました。

途中でガクッと道が90度以上曲がっているところがあり,
語り部さんにここ覚えといてねーと言われました。

万一滑っても前の人を巻き込まないように,
少し距離をあけたりしながら。

道中にはこんなお地蔵さまも…

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滑りやすい石段を降りること数十分。

「ここで胴切坂は終わりです」
と言われ,ホッとしたのもつかの間,ここからが長かった💦

越前峠を越えてから約1時間半,
ようやく楠の久保旅籠跡に到着。

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ここらあたりで標高340mほど,ようやく坂も終わりが見えてきます。

道も,石畳ではなく普通の地道が増えてきて…

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中根の旅籠跡の東屋で,最後の休憩を。

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ここまできたら,終点の小口の集落まではもうすぐ。

道も緩やかになっているので,歩きやすい…

が,ここまでで相当かなり疲労困憊しています。
ほんと,胴切坂が終わった,と言われた時点では
「あれ,こんなもんなんだ」と思ったくらいでしたが,
その先の下りも長くて急だったので,疲れで足元がへろへろ。

しかしそれでもがんばって下ると,
有名な円座(わろうだ)石が見えてきました。
熊野の神様が,この石に座ってお話をされたという言い伝えのある石です。

大きな存在感のある石で,3つの円の中には梵字が彫られています。

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なんかちょっと写真で見ていたのとイメージが違うような…
と思っていたら,数年前に一度,苔がはがれて(もしくははがされて)しまったらしいです…
自然にそうなったのか,人為的なものなのかはわからないそうですが…
今はだいぶ元の姿に戻ってきているようですが,
もっと苔のない姿になっていたそうで…

あーでもなんか,この石,とても見たかったので…

嬉しかったです

この石が見えると小口までもうすぐ,と知っていたので
いよいよ終わりかーと思うと感慨深い。

そしてそこからさらに歩くこと約20分。

ふりかえると,越えて来た峠が見えました。
正面ではなく,右側の峠です。

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矢印の真下の,がくっと折れている道が,
語り部さんに「覚えておいて」と言われた道です(多分)。

こうやって振り返ると,すごいところを越えて来たなーと
感慨ひとしおです。

ここからさらに10分で,ようやく小口の集落側の登山口に出ました。

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この時ほぼ5時半。

8時に美滝山荘を出てから,実に9時間半がたってました。

ガイドマップでは,標準歩行時間5時間〜5時間半,
休憩や見学なども入れて標準所要時間7時間となっているので
かなりゆっくりめのペースだったのだと思いますが,
このペースだったから,
無理なく怪我もなく歩ききれたのだと思います。

途中で写真を撮るのもOK,
お地蔵さまや円座石で手を合わせるのも
せかさず待ってくださいました。

また,ものすごーく恵まれた明るいお天気で…
書籍やガイド本で見た,大雲取越えの幽気みたいなものはまったく感じられず…
女性グループらしい明るさと柔らかさのおかげもあり,
とても楽しく越えられました。

ほんっとーにありがたかった!!

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ここから,この日の宿泊先の小口自然の家までは200mほど。

小学校を改装した施設が見えてきました。

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(写真は翌日撮ったものです)


こちら内装。
学校そのものですね(笑)

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でも,中は綺麗に改装されて,旅館のお部屋のような雰囲気なんですよ。
しかももと教室だから天井が高くて,広々感があります。

とっても落ち着く,良い施設でした!

この日の晩ごはんも美味しかったんですが,
さすがに疲れてあまりたくさんは食べたくなかったので,
お米は辞退して,おかずだけいただきました。
(普段から夜は基本的にお米は食べないのです)

食後は,語り部さんによる,熊野参詣曼荼羅の解説があり。
あちこちに貼ってあるポスターを眺めて,
「ああ,熊野にいるんだな〜…」と浸りました。

翌朝が早いので,夜は9時ぐらいに就寝しましたが,
なんとここでも枕が合わず,寝つけず…(泣)

まあそれでもなんとかうとうとできて,
朝を迎えました。

 *つづく*
posted by 香歩 at 01:01| Comment(0) | 熊野古道 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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