2013年04月08日

歩ける喜びと進む,南西の道【稲葉根王子〜滝尻・後編】

藤原定家歌碑を越えると,いよいよ地道に入っていきます。
地道へ入る

山道,というほどではないですが,
川に面した崖沿いの細い道。
川沿いの道

柵はないところがほとんどです。

私の古道歩きのバイブルとなっている,
細谷昌子さんの『熊野古道―みちくさひとりある記』では
かなり険しい道のように書かれていたので覚悟していましたが,
思ったほど厳しい道ではありませんでした。
多分,書籍では歩かれていたのが5月だったので,
草の繁茂や虫や蜘蛛の巣がすごかったんでしょうね。
確かに,ここらへんを歩くのは冬場が無難です。

ただ,道幅は確かに細く,
さらに一昨年の台風被害で一部道が崩れたようで,
幅員がかなり細くなっているところもあり,
注意書きもところどころで見かけました。
道の横は崖,さらに下は川ですから,注意は必要です。
だけど,崖下の淵はソーダアイスのような青。
思わず覗き込んでしまいます。
淵をのぞく


ところどころ,説明標示板があるのですが…
念仏淵と鮎川温泉

念仏淵ってちょっとコワイですねあせあせ(飛び散る汗)

こんな細い橋もあります。
ホントに足元注意です。
木の橋


ベンチやテーブルが設置されている休憩スペースも。
休憩できます


地道でも,道の表示はところどころに出ていてわかりやすいです。
分かれ道もありますが,ちゃんと表示があるので迷いません。
分かれ道も安心

(雰囲気的には上に行きたくなりますが,道標は下にあります)


大きな赤い蕨尾橋の下をくぐると道が二手に別れ,
川の方へ降りる道を行くと,ベンチが置かれていました。
ベンチがありました


さらに少し歩くと植生が変わって,竹林に。
竹林に


木の小さな橋を越え,大ウナギ生息地域指定境界なる標識
(大ウナギ生息域はここまでですよーという表示)を越えると
オオウナギ生息地域指定境界

道は山の方に入っていく登りになります。
山に入る


ずんずん気持ち良く上がっていたのですが,ふと目に入ったのが…
罠,発見!!

大きな罠!がく〜(落胆した顔)
写真だとサイズがわかりにくいですが,かなり大きいんです。
熊でも余裕で入りそうたらーっ(汗)
害獣用なのは間違いないんでしょうが…猪かな?
急に怖くなってきて,慌てて熊鈴装着(笑)

ときおり周囲の茂みから「ガサッ」と聞こえる音を無視しつつ,
サクサク歩いて峠を越え,下って行くと…
道路が見えた!

民家と道路が見えてきました。
どうやら地道はここで終わりのようです。
無事地道を越えて,ほっ。

しかし,このまま道路に降りられるかと思いきや一筋縄ではいかず,
ぐるっと右に回ってさらにこんな竹の橋を渡りますたらーっ(汗)
(モロそうでちょっとコワイ…)

竹の橋

そしてようやく道路に降りました。

春爛漫

道端の花が春を宣言していますね。

少し歩くとまた川を渡るのですが,
渡る橋はこんな吊り橋です。
吊り橋

枠は鉄筋ですが下は木製。味のある橋です。
吊り橋より

橋から改めて周りを見ると,
微妙に曇り気味だった空も張晴れてきて,
川も緑もきらきらしてきて。

あ〜,ここにこれて幸せだな〜揺れるハート
歩きたい時に,歩きたいところへ歩いていけるって,
本当に奇跡みたいなことなんだな〜
って思ったら,
なんかもう,当たり前のことなんか何一つなくて,

自由に歩ける身体があることや
歩き続ける体力があること
自由に出かけられる経済力があること,
旦那さんが笑顔で送り出してくれること
安全に歩けるよう整備されている道
「気を付けてね」と笑顔で道を教えてくれた人
この日の天気や気候や
そしてこうして記事を書いたら読んでくれる人

なんか,いくら並べても足りないくらいに,
あらゆることに感謝のきもちはどどーっと湧いてきて,
ものすごい温かな気持ちを抱えて歩いていました。

橋を越え,引き続き川沿いに歩くとと,見えてくるのが
清姫生誕地

清姫の墓所の標柱。
「清姫」とはもちろん,道成寺,安珍清姫伝説の清姫です。
ここは,清姫生誕の地と言われるところですが,
この辺りでは清姫は道成寺まで追いかけたのではなく,
悲嘆に暮れて淵に身を投げたとの伝説があるそうで,
生誕地であり,なおかつ墓所なのですね。

しかし…ここから道成寺まで追いかけたというのなら…
自分の足で追いかけたとなると,なんという執念…ふらふら

ちなみに裏には,清姫が泳いだとも言われる綺麗な淵が。
清姫の淵


この近くに清姫茶屋というお食事処があり,
聖なる森キャンペーンのスタンプがあるはずなのですが,
なんと清姫茶屋はお休み,スタンプ台も見当たりません。

ここで食事をとろうと思っていたのですが,
またしてもあてが外れましたもうやだ〜(悲しい顔)

せめて店の前のベンチで休憩して,
わずかに残っていたクッキーを食べきりました…もうやだ〜(悲しい顔)

でもここから見る富田川の景色に,またも心癒されます黒ハート
のどかな風景


そうそう,この近くにも公衆トイレがありました。
広くて水洗・ペーパー有。
今回のルートはトイレには困ることはありませんでした。
ええ,トイレには… ゴハン…  もうやだ〜(悲しい顔) いいの,ちょっと悲しいだけ…

気を取り直して歩行再開。
あとはもう,滝尻王子まで歩ききるだけです。

途中で,対岸の山にこんなもの発見。
対岸の山に

山の中腹の赤い鳥居みたいなもの,わかりますか?
音の居

これは「音の居」という木製モニュメントなんだそうです。
風によって音が鳴る音響彫刻とのこと。

残念ながらこの時は音は聞こえませんでしたが…

引き続き川沿いに歩いていくと…

道の様子が変わってきました。
山側が大きく崩れているのです。
崩れた道と…

工事車両もたくさんいて,橋も仮設橋です。

地図に表示されている道は崩れて歩けず(通行止め),
仮設橋を渡って川の対岸へ。

これもやはり,平成23年秋の台風の爪痕です。
崩れた山

大きくえぐれた山肌が,被害のすさまじさを伝えます。

田辺市入りして以来,台風被害の跡はいくつも見ましたが,
ここまで酷いものは初めて見ました。
昨年,那智勝浦を歩いた時に見た,土砂崩れの跡を思い出します…

対岸の山肌も…
崩落防止

崩落防止の工事ですよね。
痛々しいです…
この状況では,ほぼ川は堰き止められた状態だったのではないでしょうか。

那智勝浦や十津川の被害は,当時大きく報道されましたが,
報道の少なかった地域でもこれほどの被害があったとは…

改めて目の当たりにしました。

今日見た富田川は穏やかで水量も少なく,
ただただ綺麗なばかりでした。
だけどやっぱり自然は綺麗なばかりじゃなく…

そんな二つの姿を改めて考えさせられました。

ここから本日の終点・滝尻王子跡まではすぐでした。
滝尻王子跡到着

滝尻王子跡はこのとおり,無事な姿を保っていました。
(補修済みなのかもしれませんが)
瀧尻王子宮

瀧尻王子宮に参拝し,無事到着のお礼を。
(こちらは「瀧」の字なんですよね。なんででしょ?)

滝尻王子跡は広くて,休憩できるベンチなんかもあります。
何と言っても熊野古道のハイライトの入り口。
そして格式高い五体王子の一つ。
熊野古道の中でも人気の高いスポットです。

すぐ近くには,古道の資料を展示したり,
古道ゆかりのグッズ販売などもしている熊野古道館があります。
コーヒーなども飲めるし,休憩もできます。
熊野古道館


ちょっとおもしろかったのが,
登山用具を扱っているmont-bellの小さなコーナーがあり,
ウェアやちょっとしたグッズなどを販売していること。

確かにこの先はちょっとした山道(のはず)なので,
散策気分で軽装で歩こうとするとちょっと危険です。

ちょうど,春夏でも使えるグローブで安価なものがあったので購入。
また,防寒もできて汗もふ拭ける,タオフマフラーも買いました。
ライラックパープルカラーを見つけてしまったものですからあせあせ(飛び散る汗)
熊野古道館で
そして熊野古道中辺路の押印帳も。
これからもがっつり歩く予定ですからわーい(嬉しい顔)

そしてなんと!

ここに,「聖なる森熊野古道キャンペーン」の
スタンプ台があるのを発見しました目!!!

清姫茶屋が閉まっていたので,もうもらえないかと…もうやだ〜(悲しい顔)

嬉しくて,さっそくスタンプを押し,木札をいただきましたわーい(嬉しい顔)

あ〜嬉しかった〜〜〜るんるんるんるんるんるん

諸事情により,今は清姫茶屋にはおいておらず,
一時的に熊野古道館で預かっているそうです。

いずれ,清姫茶屋に戻るのかもしれませんが,
当面は熊野古道館に置かれていそうな雰囲気でした。

本日の目標はすべて達成し,
まもなく,約1時間に一本のバスの時間。

無事にバスにも乗れ,紀伊田辺駅まで戻ることができました。

この日はバスの到着予定時間から電車の時間までに余裕がなく,
しかもバスが少し遅れて到着したので,
バス停についた途端飛び降りて,ホームへダッシュ!!

同じくダッシュするひと数人(笑)

みんな無事に電車に乗れましたわーい(嬉しい顔)

帰りはもう,爆睡に次ぐ爆睡。
まったり5時間ほどかけて,帰宅しました。

は〜,この日も無事に,目標通りに歩ききることができました!
事故もなく,トラブルもなく。
また,それがどんなにありがたいことなのか,
改めて感じる旅となりました。

これからいよいよ熊野古道中辺路は山中に入っていきます。
方位のこともあり,いつ歩けるか,まだ予定は立てていませんが…

また,絶対!歩きにいきます!!

目指せ!本宮大社〜〜!!

 *おわり*








posted by 香歩 at 23:40| Comment(0) | 旅行風水:実践編【南西方位】 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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