2012年12月28日

南西の地を一歩一歩踏みしめる【鹿ケ瀬峠編】

鹿ケ瀬峠は,かつて熊野古道の難所の一つに数えられたところ。

標高は355mと,それほど高くはありませんが,
確かに紀伊路はあまり高い峠を越えることがなかったので,
その中ではかなり厳しい峠かもしれません。
昔は今のように整備もされていないわけだから,
相当険しい道だったのかな。

「鹿ケ瀬峠まで2340m」の表示を越え,
だんだんに登り坂が険しくなってきます。
道幅は山道にしては広く歩きやすいので,
最初は楽しんでいましたが,
だんだん余裕がなくなってきましたふらふら

しかも,山に入り始めたあたりから,雲行きが怪しくなり,
頭上には重たい雲が広がってきました。

もともと,数日前の天気予報は曇り時々雨でした。
それが日を追って曇りとなり,
当日はついに晴れマークが出ていたのですが…

やはり山間部の天気は楽観視できませんね。

それでも途中の木々の切れ目からは綺麗な景色も見えます。
鹿ケ瀬峠・登り途中


頂上の少し手前からは,路面が石畳に変わっていました。
大峠手前の石畳

とはいえこれは,見てわかるとおりに,
コンクリートを敷いて固めた最近のもの。

やがてぽつりぽつりと雨が。

もちろん二人とも防水の効いた上着や靴でしたが,
頂上が近づくにつれ,雨がきつくなってきました。

とりあえずずぶぬれになる前に,雨具を装着することに。

初めての実戦での雨装備にテンションあがる私(笑)
装着!


レインスーツを忘れた旦那さんは,傘を差して。
傘を差せるくらいに道幅はあるんで
道自体はかなり歩きやすいです。

だけど結構急な上り坂で,
しかもほんとにずっと一気に登りきるので
なかなかしんどい道のりです。

「鹿ケ瀬峠まで2340m」の道標から約50分,
ようやく鹿ケ瀬峠の大峠(頂上)に到着しました。
鹿ケ瀬峠・大峠(頂上)


頂上は開けていて,ベンチなども置いてあり,休憩もできます。
昔は茶屋や旅籠などで賑わっていたとか。
大峠の説明板


雨は降っていましたが,まだあまり強くはないし,
幸い杉の木のおかげで雨のあたらないベンチがあったので,
ここでお弁当を広げました。

とはいえ雨の中,冷たいお弁当,体がぐぐっと冷えます。

冷たい雨に気温自体もかなり下がっている感じ。
風向きが変わり雨が当たるようになってきたので,
急いでお弁当を食べて,すぐに出発しました。

「山の天気は変わりやすい」ことと
「山では気温が一気に下がる」ことを体験。
里から遠くない,300mちょっとの山でもこんなに違うんだ,
と,つくづく感じました。

雨装備はやっぱり面倒だし,気持ち的にもちょっと沈みますが,
人里近い低山でこういう体験ができて良かったです。

下りの道はまた一気に下るばっかり^^;

峠から5分ほどの小峠あたりから,古い石畳の道が始まります。
小峠からの古い石畳


紀伊路においては,熊野古道と言いつつも,
古道の趣を感じられるところはかなり少ないです。
そのなかでこの鹿ケ瀬峠の石畳道は,
「これぞ古道!」という実感が味わえる,
希少なポイントだと思います。

ただしこの日は雨で滑りやすくあせあせ(飛び散る汗)
落葉がかなり積もっていることもあって,
歩きにくかったですね^^;
滑らないようにかなり力を入れて歩いていたようで,
あとから足が痛くなりましたから。

お天気が良かったら,緑と木漏れ日と石畳のコントラストが
きっと綺麗なんだろうな〜と思います。
緑の苔むした石畳は,風情がありますね。
苔むす石畳


石畳道を抜けたところには熊野古道公園があり,
ベンチなども設置された休憩ポイントになっています。
見晴らしも良くて,気持ちの良いところです。

坂を下ると,こんな里山の風景が。
里山の風景

のどかでいい感じ。
歩いていて一番気持ちがいいのはこういう道です。

やがて金魚茶屋跡に到着。

ここにも立派なトイレが設置されています。
金魚茶屋跡のトイレ

洋式・水洗・ペーパー有のありがたいおトイレです。
整備して下さる地元の方に,深く感謝です。

この後は,舗装道の平坦な道が続きます。

人はもちろん,車もあまり通らない,のどかな道。
(平日だったせいもあるのでしょうが)

沿道の王子跡をひとつひとつ,辿りながら,歩きます。

沓掛王子跡。
沓掛王子跡

道路わきの少し高くなったところにひっそりと。

西の馬留王子跡。
西の馬留王子跡

峠を挟んで,同じ名の「馬留王子跡」があるのです。
どちらも,峠を越える前に馬を留め置いたところ…
ということみたいです。

内ノ畑王子跡。
内ノ畑王子跡

畑の沿道脇にひっそりと立っていました。

次の高家王子跡は,内原王子神社の中にあります。
内原王子神社


こちらが本日最後の王子跡。
4時を少し回っていましたが,本日の締めくくりに,
内原王子神社でご挨拶と,
無事に峠を越えることができたお礼を申し上げました。
高家王子跡


あとは紀伊内原駅まで歩くだけです。

道を進むにつれて,見覚えのある道が。
前回,4月に紀伊内原〜道成寺までを歩いた時に通った道でした。

これでついに,私の紀伊路行路がすべて繋がりました。

そして本日約6時間の歩行で,
終着点・紀伊内原駅に到着しました。
紀伊内原駅


ここから,まっすぐ帰っても良いのですが,
まだ時間も早かったので,いったん御坊駅まで行き,
一度乗ってみたかった紀州鉄道に乗ることに。

この紀州鉄道,なんと総長2.7キロという,
日本で2番目に短い私鉄線なんです。

独立した駅はなく,JR御坊駅の一ホーム(0番線)が
紀州鉄道のホームに充てられています。

ちんまりした一両編成の車両が可愛い^^
紀州鉄道


田んぼや住宅地のなかをゆっくり走るので,
なんだかバスに乗っているようです。

到着した終点・西御坊駅。
紀州鉄道・西御坊駅

(写真は帰りに撮ったので,真っ暗です)

片面のホームに,ベンチと自販機だけの簡素な駅舎。
町の小さな日常のアシ,という感じです。

もう暗かったし,周辺を少し歩いただけでしたが,
時間が早ければ,日高川近くから見える夕日を
見てみたかったです。

駅舎を出て,左に行き,踏切を道路を渡ると
業務スーパーがありました。
そこでおやつを買って。
本日の旅は終了です。

峠もきつかったですが,
平坦で単調な舗装道を歩くのも辛かったです。
総距離(約17キロ)以上に歩いた気分でした。

でも,山道から見下ろす風景,石畳,たくさんの王子跡など,
見所がたくさんのコースでした。

相変わらず風水旅行らしくない旅でしたが,
南西の開運行動「歩く」だけは,
これでもか,というくらい実践してきましたわーい(嬉しい顔)

夫婦二人して歩いた分,我が家の家庭運は
当分パワーアップしていくに違いありません!グッド(上向き矢印)

さて,紀伊路は踏破したから,次はいよいよ中辺路か,
または海と山を味わえる大辺路を歩くか…

まだまだ楽しみの尽きない,熊野古道行脚です。

それでは,恒例のなが〜いレポへのお付合い,
ありがとうございました!

 *おわり*
posted by 香歩 at 05:52| Comment(0) | 旅行風水:実践編【南西方位】 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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